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リッこら

Re:ALL製作委員会は一枚岩ではありません。日々委員どうしが小首を傾げ合いながら 冊子を作っています。彼らは一枚岩というよりはむしろ、ガラクタの山のようです。どんなガラクタが埋まっているのか。とにかく委員それぞれが好きなものを書きたいということで始めたコラム、気が向いたら読んでやって下さい。ひょっとしたら、使えるガラクタがあるかもしれません。

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立体機動ガラクタ要塞 ―Re:ALL―


 こんばんは、新入生です。題名はインパクトと時事性と思いつきを、ドレッシングを作るみたいに勢いよく混ぜ合わせたものです。フレンチドレッシングって美味しいですよね、最近気づきました。いやいや、ドレッシングじゃなくてコラムですよね、コラム。リッこらですよね。リッコラってあれですよね、おしゃれなサラダに入ってるゴマの味する葉っぱの事ですよね、Google先生? ……あ、あれはルッコラっていうんですか。すっかりRe:ALLに洗脳されていたようです。ドヤ顔で間違った知識を話さずに済みました。ほう、この葉っぱ、英語ではロケットというそうです。かっこいい! 今度サラダにルッコラが入っていた時は、フレンチドレッシングをかけてから、正しい名称とともにこれをドヤ顔で話そうと思います。
 いやいや、関係ない関係ない。それ今関係ない。こういう「話が脇道に逸れていっているようなんだけど最後きれいにオチる」系の話は先山君がしてますよね。ネタかぶりは厳禁です。じゃあ何の話をしようかな。好きなものの話をすればいいんですよね? 私が好きなものは、そうだなぁ、嵐とか。でもアイドルの話は平山がしてたなぁ。ツイッター好き、その話はおうみんがしてたなぁ。アニメ・漫画・ゲームどれも好きだけど、実は大学生になってからまともなオタク活動が全然できてないんです。掃除? ええ、私も嫌いですよ。

 さて、どうしよう?

 よくよく考えてみれば、私が今一日の中で一番考えている時間が長いのは、このRe:ALLのことかもしれません。なにせRe:ALLにしか気軽に話せる人がいないんです。「私は同輩の皆のこと友達だと思ってるけど、皆はどうなのかな」とか、「また今日も先輩に迷惑かけたな」とか、「コミュ障が祟って皆さんに不快な思いをさせてるんだろうな」とか、そんなことを考えて生活しています。ちなみに根暗は死ぬまで治らないと思っている人間です。当初はそんな自分をネタにして、このコラム用に「ソルティ・ボッチ」という上手いんだか上手くないんだかよく分かんない題名を付けた文章を書いていたのですが、気が付けば4000字も書いていて……これってもうコラムじゃないじゃん! レポートじゃん! しかも悲劇的につまんねぇ! と気付き、びりびりと破いて捨てました。ワードのファイルを。ともあれ、目下私が一番好きなものはRe:ALLです。これからRe:ALLの話をしましょう。
 でも今私が書かねばならないのは「コラム」です。じゃあそもそもコラムってなんなの?とまたまたGoogle先生に頼ってみたところ、コラムというのは本来、古代ギリシャやローマの建築物に見られる円柱のことを言うのだそうです。へ、へぇー。じゃあかの有名なパルテノン神殿の白い柱もコラムなんですね。で、それがどうして今の意味に? 「まずその縦長の見た目から雑誌の縦長の記事の事をコラムというようになった。さらにイギリスの新聞が短い批評の連載に縦長の欄=コラムを使っていたので、短い批評の事をコラムというようになった」……だそうです。へ、へぇー……そうなんですか。でも日本のコラム(有名どころでいえば天声人語とか)って縦長じゃないですよね? その点リッこらはちゃんと縦に長い。つまりは正統派コラムってことですか。
 なるほどこのリッこらを「柱」だと考えると、その内容とは別に(各コラムの内容は面白いに決まっています。どれも一読の価値アリです)面白いものに思えてきます。それはまるで、柱が何本も積み重なって出来た、どこまでも高く伸びる一本の塔のよう。遡れば2012年11月に卯木先輩のゲーセン格ゲー談義に始まったこの連載コラムですが、内容は旅行あり、文学あり、サブカルありと様々で、一本一本の長さもバラバラです。しかし、どれをとってみても触れる手に確かな熱を伝えてくるこの柱(コラム)たちは、きっとそれぞれ腕利きの職人たちによって、大きな大理石から情熱を以って削りだされたものに違いありません。一番古いコラム、つまり一番下の柱を創った卯木先輩は、現在も運営長としてRe:ALL全体を支える存在ですし、その上の柱を造った中村先輩、通称うめ先生は、目下製作中のRe:ALL10号の編集長です。現在のRe:ALLの大黒柱であり、我々製作委員としてはGoogle先生より遥かに頼れる存在であるといっても過言ではないでしょう。その上には新入生歓迎会の時からたくさんお話させていただいていて、デザイン局の先輩でもある松本先輩、今同じ10号の企画班でお世話になっている浜村先輩と続きます。こうした柱の積み重ねの上に、私のこのコラムが「乗る」、という訳です。脈々と受け継がれてきたRe:ALLの柱、その頂上に今我々はいる――

 あれ、何だか目から清い汁が。

 この「リッこら」のページの冒頭には、「Re:ALL製作委員会は一枚岩ではありません。(中略)彼らは一枚岩というよりはむしろ、ガラクタの山のようです。」と書いてあります。確かに、集団で何かを作り上げるということは、綺麗なことばかりではないかもしれません。というか、実際そうだと思います。ですが、赤い目をこすって、目を凝らして、じっくりゆっくりその山をよく見てみましょう。すると、一つ一つのガラクタが積み重なり、時にはぶつかり合っている様子が見えます。それは、それぞれのガラクタが柱の様に自立しながらも、「フリーペーパーの製作」という一つの大きくて重いものを支えあい、吸って吐いてをし、一つの塊として目的地に向かっている。――なんだか巨大で不気味な生命体のように思えてきます。いわばRe:ALLは、単なるガラクタの山ではなく、いびつながらも「動く建造物」――例えば「ハウルの動く城」のようなもの――だと思うのです。

 今はまだ、私はたくさんの柱の上に乗ったお荷物状態だと思います。しかし、10号のクレジットに名前が載るころには、きっと立体機動ガラクタ要塞・Re:ALLの一部になれているはずです。長くなってしまいましたが、出来上がった10号を皆さんにお配りする秋に思いを馳せつつ、二礼二拍手一礼でこのコラムを終えましょう。あ、ちなみに二礼と二拍手は紙面の関係上省略します。


 Re:ALLの素敵な「柱」の内の一本になれますように。(ぺこり)


(宮下友里)


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