少し前に、映画絡みの話をしていた時のことです。私は戦争映画以外の映画を あまり見ない(戦争映画も大して見てるわけではないですが)と言ったところ、『プライベート・ライアン』の冒頭のノルマンディー上陸作戦のシーンに話が行きました。そして、話の中で「ノルマンディーで一番戦闘が激しかったのってオマハビーチだったよね?」というようなことを聞かれました。この時、私は非常に曖昧な答えしか返せませんでした。ミリオタ的にはノルマンディー最大の激戦地はオマハというのは有名というか、初歩的なことだと思いますが、私はヨーロッパ戦線に関してはひどく不勉強なもので、この時ノルマンディー最大の激戦地がオマハかユタか分からなくなっていたのです。ユタはノルマンディー上陸作戦の五ヶ所の上陸地の中で最も連合軍側の戦死者の少なかった、激戦地とは真逆の場所ですから、ひどいものです。
何が言いたいかというと、一般的に一つのカテゴリーにぶっこまれているような人達の中でも、カテゴリー内のさらに細かい趣味の違いというのは(少なくとも当人達の中では)結構大きなものだということです。 例えば、私の場合は日本軍の航空機ならある程度分かりますが、東部戦線(独ソ戦)の戦況等の辺りになるとてんで分かりません。まあ、この手の話は各分野にある話で、これを読んでくださっている皆さんにも似たような経験はあると思います。私もつい最近、太平洋戦線のシンガポール戦を巡ってまたやらかしました。
ちなみに、ミリオタの大まかな分類は時代(WWⅠ期とか冷戦期とか)、国や地域(アフリカ戦線とか東側諸国とか)、各ジャンル(戦史とか兵器とか軍装とか)、各ジャンルの細かい区分け(兵器だったら航空機とか戦車とか火砲とか)といったところでしょうか。この辺り は「こち亀 ミリオタ 分類」とでもググれば、妙に詳しい分類表が出てくると思いますので気になった人はそちらでも参考にしてください。ついでに私は第二次世界大戦期の日本軍の兵器の航空機オタです。まあ、自称ですけれども(大事な予防線。何に対するものかは分かりませんが)。要は、零戦とかを見て喜んでる人ですね。実際、二式大艇の機銃配置図を見てwktkしてます。
さて、小学生の頃に零戦搭乗員の手記を読んで以来、第二次世界大戦期の航空機が興味の中心だった 私ですが、ここ一、二年で変化も出てきました。「ガールズ&パンツァー」と「艦これ」、「World of Tanks」の影響で戦車や軍艦に関することに触れる機会が増えてきたのです。自分にとって新しい分野というのは本当に新鮮に感じることが多くて、興味がかきたてられます。特に戦車に関しては、元々知識がほとんどなかったために、本当に目新しいことばかりで楽しいです。趣味というのは楽しい事が第一ですから、ミリオタが捗って仕方がありません。この先も知識欲に任せるままに、楽しく過ごせたらと思うばかりです。
――積み本の山から『特務艦艇入門 海軍を支えた雑役船の運用』を引っ張り出しながら
高野 正俊
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