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リッこら

Re:ALL製作委員会は一枚岩ではありません。日々委員どうしが小首を傾げ合いながら 冊子を作っています。彼らは一枚岩というよりはむしろ、ガラクタの山のようです。どんなガラクタが埋まっているのか。とにかく委員それぞれが好きなものを書きたいということで始めたコラム、気が向いたら読んでやって下さい。ひょっとしたら、使えるガラクタがあるかもしれません。

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或るぼっちの生態


 どうも、初めまして。絶賛ぼっち芸で売り出し中の新入生の僕です。この度、コラム書けと言われたのですが、まぁいかんせん、ぼっちなのでネタの引き出しがありません。おまけに締め切りが一時間後に控えておりますどころか、ここで締め切りを破り捨てるカスになってしまえば、もうぼくの居場所はココから未来永劫失われてしまいます。

 さて、それじゃあどうしようかという段になりますが、しようがないので、入学してからここまでの僕のぼっち生活を軽く振り返ることにしましょう。とくとご堪能いただきたい。

4月1日
 壮大な前フリですが、早大(そうだいにかけている。上手い)に無事合格を果たした僕はサブカルクソ野郎の卵もとい、文化構想学部の一年生として、高田馬場に降り立ちました。僕の故郷は、それはそれは田舎オブ田舎。キングオブ田舎、栃木県です。普通に鹿にこんにちはします。最寄り駅まで15km。最寄り駅が寄ってない。ンー、素晴らしき田舎です。そんなカッペの僕が東京にやってきてしまった訳です。そらもう大変。迷いました。まぁ人生にも迷っているわけですが(笑うところ)。まず早稲田駅いけません。新宿駅西口、新宿西口駅、新宿三丁目駅どいつもこいつも嫌いだし、なくなればいいと思います。
 入学式では、急に応援部の方々に両隣の人と肩を組めと有無を言わせぬ勢いで強要されました。なんとかハラスメントだと思います。右の男性の肩は、190cm超え、肩や、左の女性の肩は150cm超えず、ンー、僕は軸のぶれた案山子になった訳です。

4月2日
 今日くらいは普通に新歓楽しみたい!そう思った僕は、学部入学式を音速で出席し、光速で本キャンに向かいました。おおっと、ここは、スゴイぞ!なんたって新入生を迎え入れる歓迎のアーチができているじゃないか!みれば、先を行く新入生の手には大量のビラが!これは期待できるぞ、と意気揚々と突入した僕。まるで、フォークリフトのように腕を突き出して明るい未来に向かって歩き出したのです。
 夕闇に包まれる頃、僕は気づきました。突き出した両腕。軽いんです。あれ?そんなに僕の顔って老けてるのかな……。寂しい夜でした。

4月10日
 入学前から興味があったサークルの新歓です。僕はかすかな、それでいて身体を軽くさせる高揚感に包まれていました。別に精神を昂揚させるところではございませぬが。勇気を出して学館の部室を開けました。満面の笑みで迎えてくれる先輩たち。人が良さそうな同輩の人々。あ、ここが僕の新天地かぁ、胸が高鳴りました。
 宴もいよいよ始まります。先輩同輩混じって席を固めました。
「よぉ、君新入生?名前は?」
「学部はどこ?出身は?論系とか決めてる?てか俺の彼女がさーww」
僕「ウッ」
僕「あ、あたまが……。ぼ、ぼく用事があるので、おいとましますっ」
この瞬間、僕は確かに負け犬でした。

4月18日
 どうにか気を取り直して、別のサークルの説明会、頑張ります!と意気込んで、向かうわけですが、今日の僕は先日の僕とは別人です。フリーザ第一形態とフリーザ最終形態くらいには、別人です。戦闘力53万では、歯止めが利きません。見てろよ!
先輩「いやぁ君かわいいね^^」
一女「そんなことないですよぉ」
僕「あ、あの、こ、このサークル、どんなことやってるんですか?」
先輩「いやぁ君かわいいって^^」
一女「そんなことないですよぉ」
僕「あ、あの……。先輩……(小声)」
boku「……」
____僕は悟った。それはこの世の真理。それは、光があれば、闇があるということ。それは、表があれば、裏があるということ。それは、陽があれば、陰があるということ。僕は後者だ。そうだ。日陰者。自分の存在を、役割を知った。
 例えるなら、そう。
____かつて、週刊少年ジャンプでは、スラムダンクという人気漫画が存在した。その華々しい活躍のあと、黒子のバスケという今を絶頂に輝く少年漫画が存在する。主人公黒子テツヤ。日陰者の彼は、影が薄い。地味。それが、僕?……いやいや、違う。それでもない。僕には彼のようなルックスは当然ながらないし、火神のように全信頼を預けて、赤司に共に立ち向かう仲間もいない。では、僕は何者?
____かつて、週刊少年ジャンプでは、黒子のバスケ連載と、時を同じくして、あるバスケ漫画が登場した。フープメン。主人公はバスケなどできない英語ペラ男。あるとき、バスケめちゃうま外国人美男子の転校により、彼の通訳として主人公がバスケを始めるというメチャクソおもしろい(僕の主観による)漫画であった。皮肉にも、それは、黒子のバスケに立場を譲り、デッドエンド(打ち切り)へと消えていった。そう、その道を歩むのが正に、僕だ。
 僕などはリア充の住む世界にすら登場することも許されぬ。部屋の隅で慎ましく、埃を食うことだけを望まれる。そういうものだ。この世は。そういうふうに、できている。

5月某日
 リアルが、リアルだけが僕を救ってくれました。

大島 達矢
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