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リッこら

Re:ALL製作委員会は一枚岩ではありません。日々委員どうしが小首を傾げ合いながら 冊子を作っています。彼らは一枚岩というよりはむしろ、ガラクタの山のようです。どんなガラクタが埋まっているのか。とにかく委員それぞれが好きなものを書きたいということで始めたコラム、気が向いたら読んでやって下さい。ひょっとしたら、使えるガラクタがあるかもしれません。

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「オススメ」のすゝめ


 突然だが、何か一つ誰かと好きなものを共通して持つってのは相手との距離を縮める上でとてもいい手段だと思う。実践できるかどうかは別としてね・・・。今回コラムのテーマはなんでも良しとのことで、せっかくなので「オススメ」といふ行為について考えていこうと思う。

 さて、「オススメ」とは、「現在僕が心奪われている(奪われたことのある)コイツはこんなにもすばらしいんだYO!わかってくれー!!」とその魅力とそれに対しての熱意を相手に伝える行為だ。ただこれだけのことだが、「オススメ」は奥深いものである。


 ひとつには、ハードルを上げるのか下げるのか、という選択肢があったりする。
 例えば「僕がやった中で一番おもしろいゲームだよ!」と言って一本ゲームを貸すとする。この場合ハードルは上がりきっているが「そこまで言うならやってみっか」となるのは人のサガ。しかし、実際やってみて微妙だった時のガッカリ感は計り知れないハズで、それどころかオススメ主のセンスを疑うことにもつながりかねないのである。友達の少ない僕としては友達の関係にヒビが入るなんて冨樫先生がハンターハンターの続きを描くかどうかと同じぐらいの大問題だ(いつ休載するのか気が気じゃない)。

 んでもって「やってみたら?」ぐらいのテンションで貸されると、得られるものはそのゲームが“アタリ”だった時の多幸感だ。期待していなかったときの方が思い出にも残りやすいのだ。その代り、やってみようとなるキッカケとしては弱い。

 要するに感情や熱意をそこそこに抑えつつ、相手のやってみたいセンサーにひっかかるような言葉や要素をこっそり潜ませておくテクニックが必要なのである。
 そう、タイトルの後の「ポロリもあるよ」だ!一番いい例!

 僕の中学二年生みたいな発想は置いといて、そのテクを身に着けた、「オススメ」が極端にうまい人っていると思うのだ。もちろん単にコミュ力が高いんだよ、と言い切ることもできるが、相手の興味の範囲を把握して、自分のデータベースの中から適当な素材を抜き出し、その人のやってみたいセンサーを適度に刺激するなんて芸当は至難の技だ。それをやってのけるスーパーマンは“オススメ偏差値”が高いと言えるだろう。
 ぼきもそうなれたらええなー。

 まぁ単にかっこよく好きなものを紹介して「面白いものをいっばい知ってる人」って思われたいだけの承認欲求かよって言われたらそこまでではあるけど・・・。

 さて、気を取り直して、ここまで僕はいかに「オススメ」が難しいだの何だのテクニックがどうこうだのと屁理屈をこねくり回してきたが、個人的には今現在はオススメがしやすい時代だと思うのだ。
 「変わってる」ことに以前よりも世の中が寛容になった気がするというのがその理由だ。ポップカルチャー・サブカルチャーが十分に世間に浸透した今の時代、気軽にヲタクやっていられるし、ホモが好きでも百合が好きでもロリが好きでもショタが好きでも構わないし、そうだからといって過剰に迫害されたり自分の嗜好を「正しい方向」へねじまげる必要もない。

 なんとすばらしいことか!

「雨の中、傘をささずに踊る人間がいてもいい。自由とはそういうものだ」(映画『雨に唄えば』かららしい、観たことはなくてにわか仕込みだけど。カッコいいから使いたいんだ、許せ!)とはよく言ったもので、何が好きでも構わないんですよ、奥さん。

 そんでもって魅力的な何か(漫画・ゲーム・アニメ・映画・TV・音楽などなど)をありとあらゆる媒体・場所(LINEなり、ツイッターなり、スカイプなり、教室なり、家なり、コロ助なり・・・)でいつでもどこでもなんでも人から人へ拡散することが可能なのだ!世はまさに大海賊時代!じゃなかった、大オススメ時代だーい、ヤッター!

 と、オススメする側の立場で話を進めてきたが、僕は「オススメ」するのもされるのも大好きだ。
 それはもちろん自分の興味の範囲が広がるというのもあるし、そのオススメ主の人柄やどのようにオススメ対象に熱意をもって接しているかわかるからだ。

 特にどのようにプラスイメージの言葉を使うか、というところが僕が個人的に一番その人の話を聞いていて楽しいポイントだ。単純に「良い」という人もいるが「最高」「パない」「ヤバい」「~たくて震える」とかそれぞれの個性を出してくる人もいる。僕は個人的に「天才」をボキャブラリーの貧困さをさらけ出しながら連呼している。恥ずかしい。
 個人的に大好きなのは、たまーにいたりするんだが「神」だ。ひとつの話に古事記かよ!?ギリシャ神話かよ!?(さまぁーず三村風で)と思うほど八百万の神が登場する人もいるのだ。それは「オススメ」を神々のレベルまで引き上げた一種の完成形なのだー!(でも往々にして「神」使いの言葉は理解しにくかったりする場合が多い)

 熱意が強ければ強いほど頻度は多く、語気は強くなっていくので見ていてヒジョーに楽しい。ニヤニヤする。え、キモチ悪いって?自覚はあるさ。

 キリがないんでとにかく「オススメ」はするのもされるのも楽しいよ!って話で締めちゃっていいかい?そんじゃあ、画面の前のキミもレッツオススメ!
え、オススメできる友達がいない?そりゃあ困ったな・・どうしたもんかね。

 あ、キミじゃなくて僕のこと?

 うーん、そうだな・・・

 誰かいい友達の出来る方法を「オススメ」してください・・・。早急に。


若松 伴弥
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