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リッこら

Re:ALL製作委員会は一枚岩ではありません。日々委員どうしが小首を傾げ合いながら 冊子を作っています。彼らは一枚岩というよりはむしろ、ガラクタの山のようです。どんなガラクタが埋まっているのか。とにかく委員それぞれが好きなものを書きたいということで始めたコラム、気が向いたら読んでやって下さい。ひょっとしたら、使えるガラクタがあるかもしれません。

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Re:ALL12号の作り方 または盆暗は如何にして委員会をまとめたか

こんにちは。
机の上でシャンプーの詰め替えをしていたら、ちょっとだけ机の上にこぼしてしまい、なんだかいい香りに包まれながらこのコラムを書いています。
Re:ALL製作委員会 Web局長(2014年11月現在)の平山貴之です。

今回、約半年ぶりくらいでこのコラムを書いていますが、前回は仮面ライダーについて、その前はNMB48について書きました。
半年前、一年前に自分が書いたコラムを今になって読みかえしてみると、「いや自意識がすごい」とか思ったりもしますが、なんだか今は書けない“熱”みたいなものだけは伝わってきます。コイッツ、ホントに仮面ライダーとアイドル好きなんだなぁ。

さてさて今回お話しするのは、まことに手前味噌ながら、この秋に発刊したフリーペーパーRe:ALL12号についてのお話です。
「オオカミに育てられ感情を持たなかった少女が、これを読んで初めて笑顔を見せた」、「目次のすごろくが理不尽」、「適度な厚さだから、カッターでものを切るときの下敷きに便利」などなどたくさんの絶賛の声をいただいている(当社調べ)Re:ALL12号ですが、皆さんはもう読んでくださいましたか?
皆さんから「知らんがな」と言われることを承知で言うんですが、実はこの12号の編集長を務めたのがこのわたくし、Re:ALL村の先駆者・ヴィレッジヴァンガードこと平山貴之なのです。
はい、せーの?
「知らんがな」


編集長とは、Re:ALL製作委員会のなかで言うとプロジェクト・リーダーのようなもので、半年間かけて1冊のフリーペーパーを作る、その過程の総合責任者のようなものです。
つまり、半年に1冊フリーペーパーを出すと、すぐに次の編集長のもとで次号の製作が始まるということですね。現在は、次期編集長のもとで来年の4月に発刊する13号が製作されています。乞うご期待。
 
では、編集長はどんな仕事をしているのか。いや、編集長一般ではなく、少なくとも平山貴之は編集長としてどんな仕事をしたのか。
正直に言えば、何もしていません。
会議のときにピュレグミをみんなに配ってたくらい。あとハッピーターンも配ったかな。

Re:ALL製作委員会は大きく4つの局に分かれているんですね。本誌の文章を書く編集局、誌面のレイアウトをデザインするデザイン局、誌面に掲載する広告を扱う渉外局、そしてRe:ALLのWebサイトを運営するWeb局(私は今、タイピングもロクにできないのにここの局長をやってます、ひー)。
これを読んだだけでわかると思うんですが、この局員たちさえいれば、編集長なんていなくても冊子作れますよね?
「編集長は編集局の一番偉い人なんだから、本誌に書く文章を司る存在なんじゃないの?」という質問が観覧席から聞こえてきました。
いい質問ですね。ではなぜ編集長なんていなくても冊子が作れるのか、今からこのモニターでご説明しましょう。
(ここで何もない床の下からモニターが出現する)

Re:ALL本誌にはいくつかの企画があって(12号だと「闇鍋」とか「人間合格体験記」とか)、それぞれに担当の編集局員が所属しています。
つまり、企画の文章はそれぞれの編集局員がすべて書きます。
そしてその文章をチェックして校正するのは、編集長を補佐する(という名目にはなってるけど、少なくとも私より働いてくれた)副編集長の2人。
なんの謙遜でもなく、嫌味でもなく、端的に編集長は文章を書くプロセスに全く関わりません。
まぁ全く文章を書いていないというわけではなく、目次の文章とか編集後記とかは書きますけど。それでも、書いた文章の量で言えば「編集の長」なんてとても言えないくらい少なかったに違いない。


ではなぜ編集長なんて役職があるのか。なぜ12号のクレジットの一番目に名前を書いてもらいながら、臆面もなくこんなコラムが書けるのか。
それは、さっきも言ったように、Re:ALL製作委員会のなかで12冊目のフリーペーパーを製作するというプロジェクトの、その運営に関しては少なくともリーダーだったと言えるからです。

私の尊敬する編集者、菅付雅信さんの著書『はじめての編集』(アルテスパブリッシング)のなかに、こういう一節があります(業務連絡 名著なので、Re:ALL編集局員は読んでおくように)。
以下引用。

編集者は、自分よりずっと上手く写真を撮れる人、自分よりもうまく原稿を書ける人、自分よりも上手くデザインのできる人などを集め、彼らの特性を活かしたディレクションをすることによって、自分のアイデアを、当初考えていたもの以上にすることができるのです。
逆に言うと、編集者は上手く写真も撮れなければ、質の高い文章も書けず、デザインもできないわけです。(中略)つまり、何にもできない人なんです。編集者には免許がいるような専門的技能や、扱いが大変な大型機材もありません。
でも、自分ができないことには人一倍自覚的になることによって、自分よりも遥かに才能があるスペシャリストを見抜き、集め、彼らを指揮することで、何でもできる人でもあるのです。
(中略)そう、編集者は、何にもできない、何でもできる人なんです。

名文、かつ正論ですね。正論正論セイロンティー。
あまりにも正しいことを語ってくれているので、もう私の言うことなんて無くなってしまいそうです。
どうしよ、残りはまた仮面ライダーの話でもしてやろうかな。

2000年に放送が開始された平成仮面ライダー第一作「クウガ」ではオダギリジョーが主役を演じ
菅付さんが仰っているように、私はRe:ALL12号において「何にもできない、何でもできる人」だったと思っています。
私は、上の引用文で例が上がっている以上に、何にもできません。文章がうまく書けない、写真がうまく撮れない、デザインができないどころの騒ぎじゃない。生まれてこのかた、鉄棒で逆上がりができたことがありません。縄跳びの二重跳びもできないまま早19歳。コーヒーが飲めないので、付き合いで仕方なくスターバックスに行ったときはホットココアしか飲めません。しかも猫舌だから20分くらい待ってからしか飲めません。
それでも、Re:ALL製作委員会に所属している数々の奇才、天才、貴人、変人、先輩、同輩、後輩、友人、チップとデールと修二と彰たちを、いろんな企画に配置することでRe:ALL12号プロジェクトのリーダーでありえた、ということだけは胸を張って言いたい。
そして、私がそれ以上の何かでもあったなんてことは、決して言えません。
あ、でもピュレグミ配りおじさんではあったな。

本誌の素晴らしい文章のほとんどを書いてくれた編集局員、まとまりのある見やすい冊子にしてくれたデザイン局員、たくさんの広告を掲載させてくれた渉外局員、本誌以外にもRe:ALLを知ってもらう機会を増やしてくれたWeb局員……そして何よりもRe:ALL12号を手に取って読んでくれた読者の皆さまに、改めて感謝します。いぇいいぇい。

私の前のコラム、そのまた前のコラムと同じように、このコラムも何らかの“熱”だけを伝える駄文で、これを読んだ人が「コイッツ、ホントにRe:ALL好きなんだなぁ」と思うような文章でありますように。


委員会をちょっとだけ代表して
Re:ALL12号編集長 平山貴之
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